前回の記事になぞらえて言うなら、この本は「『コミュニケーション活動』、その前に…」ということになるでしょうか。授業でコミュニケーション活動をさせる前に必ず読んでおきたい本です。
コミュニケーションとは一体何なのか。このことを考え出すと答えは出ないでしょうが、ある程度の全体像を掴んでおくことは必要なことであると感じます。私たちは日常でどのようにコミュニケーションを取っているのでしょうか。どのような目的で、どのような手段で、どのような感覚でコミュニケーションしているのでしょうか。このことを考えることで、少しずつコミュニケーションの実態が(感覚的に)明らかになると感じました。
L1でのコミュニケーションには、「伝えたい内容」と、「このことを誰かに伝えたい!」という思いが必ずあります。ここからコミュニケーションが始まります。しかし、学校におけるL2コミュニケーション活動ではどうでしょうか?伝える内容はあっても、この内容は周知の事実であるために伝える動機がない、むしろ、その伝える内容自体が“意味”のないものだったりしないでしょうか。
このこと以前に、コミュニケーションをする相手との人間関係はとても重要であるように感じます。コミュニケーションが成立するには前提として、「安心して」会話ができる環境が必要です。日常生活でもそうですよね。ではL2教室環境ではどうでしょうか。ペアやグループを適当に作ってはいないでしょうか。それではコミュニケーションを取ろうとしない学習者や、コミュニケーションが破たんしてしまう事例がいくつも出てきてしまうのは容易に想像ができます。
よく何も考えずに、「さぁ、今からペアで話し合ってごらん」であったり、「ゲームをするからグループを作ってできたところから席に座ろう」などと言ってコミュニケーション活動を授業で行おうとしてしまったり、そういった授業を私自身も経験してきました。しかし、こういった“何も考えていない”、“無神経な”教師の言葉が学習者のコミュニケーションを取ろうとする意欲を削ぎ落とし、学習から遠ざけてしまう。学習者が「英語を使って話がしたい!」、「英語でこんなに話せるよ!」という感覚を得るために、教師はどのようなサポートができるのか。そのためのヒントがたくさん、本当にたくさん詰め込まれた一冊でした。またじっくり読み直したいです。
コミュニケーションとは一体何なのか。このことを考え出すと答えは出ないでしょうが、ある程度の全体像を掴んでおくことは必要なことであると感じます。私たちは日常でどのようにコミュニケーションを取っているのでしょうか。どのような目的で、どのような手段で、どのような感覚でコミュニケーションしているのでしょうか。このことを考えることで、少しずつコミュニケーションの実態が(感覚的に)明らかになると感じました。
L1でのコミュニケーションには、「伝えたい内容」と、「このことを誰かに伝えたい!」という思いが必ずあります。ここからコミュニケーションが始まります。しかし、学校におけるL2コミュニケーション活動ではどうでしょうか?伝える内容はあっても、この内容は周知の事実であるために伝える動機がない、むしろ、その伝える内容自体が“意味”のないものだったりしないでしょうか。
このこと以前に、コミュニケーションをする相手との人間関係はとても重要であるように感じます。コミュニケーションが成立するには前提として、「安心して」会話ができる環境が必要です。日常生活でもそうですよね。ではL2教室環境ではどうでしょうか。ペアやグループを適当に作ってはいないでしょうか。それではコミュニケーションを取ろうとしない学習者や、コミュニケーションが破たんしてしまう事例がいくつも出てきてしまうのは容易に想像ができます。
よく何も考えずに、「さぁ、今からペアで話し合ってごらん」であったり、「ゲームをするからグループを作ってできたところから席に座ろう」などと言ってコミュニケーション活動を授業で行おうとしてしまったり、そういった授業を私自身も経験してきました。しかし、こういった“何も考えていない”、“無神経な”教師の言葉が学習者のコミュニケーションを取ろうとする意欲を削ぎ落とし、学習から遠ざけてしまう。学習者が「英語を使って話がしたい!」、「英語でこんなに話せるよ!」という感覚を得るために、教師はどのようなサポートができるのか。そのためのヒントがたくさん、本当にたくさん詰め込まれた一冊でした。またじっくり読み直したいです。
『ヒューマンな英語授業がしたい!―かかわる、つながるコミュニケーション活動をデザインする―』 |